小学生になると、登下校中は親の目が届かない時間が増えます。
「集団登校なら大丈夫かな」「防犯ブザーを持たせれば十分?」「通学路で何を確認しておけばいい?」と気になる家庭も多いと思います。
わが家の学校は集団登校で、下校も普段は友達と複数人で帰ってきています。学校へのスマホ持ち込みは禁止されているため、登下校では学校から提供された防犯ブザーを持たせています。
これまで登下校中に大きなトラブルが起きたことはありません。
ただ、通学路には登下校時間帯だけ車両通行が規制される道路があり、規制を知らないのか、無理に車で入ろうとする人を見かけることがあります。その様子を見ると、「集団登校だから何もしなくていい」とは思えません。
- 通学路の危険な場所を子供と確認する
- 登下校中の家庭ルールを決める
- 防犯ブザーをすぐ使える状態にする
- 困ったときに逃げ込める場所を確認する
- 学校のスマホ・GPS持ち込みルールを確認する
この記事では、小学生の登下校で家庭ができる防犯対策を、わが家で実際に決めているルールと、警察・文部科学省などの公式情報を分けながら整理します。
小学生の登下校でまずやっておきたい防犯対策

登下校の防犯対策は、特別な機器を買うことから始める必要はありません。
まずは通学路・家庭ルール・防犯ブザー・避難先の4つを親子で確認することから始めます。
| 確認すること | 具体的に見るポイント |
|---|---|
| 通学路 | 交差点、車が多い場所、見通しの悪い場所、人目の少ない場所 |
| 家庭ルール | 寄り道、知らない人への対応、帰宅後の行動 |
| 防犯ブザー | 取り付け位置、鳴らし方、電池・故障 |
| 避難先 | 交番、子供110番の家など |
通学路を子供と一緒に確認する
通学路は「学校までの道を覚える」だけでなく、危険になりそうな場所を子供自身が知っているかまで確認します。
- 車の出入りが多い場所
- 見通しの悪い交差点や曲がり角
- 人通りが少なく周囲から見えにくい場所
- 工事などで普段と状況が変わりやすい場所
- 困ったときに逃げ込める場所
文部科学省などが進める「登下校防犯プラン」でも、通学路の点検や「子供110番の家」の活用などが対策として示されています。
登下校中の家庭ルールを決める
「気をつけて帰ってきてね」だけでは、子供が具体的にどう行動すればいいのか分かりにくい場合があります。
わが家では、登下校や放課後の行動について次のルールを決めています。
- ① 寄り道をしない
- ② 知らない人についていかない
- ③ 友達の家へ行くときも、まず一度家へ帰る
大阪府警も、知らない人に声をかけられてもついていかないことや、何かあれば家族へ知らせることを子供へ伝えるよう案内しています。
防犯ブザーは持たせるだけで終わらせない
防犯ブザーは、ランドセルに付いていればそれで終わりではありません。
子供自身が「必要なときにすぐ鳴らせるか」まで確認しておくことが大切です。
大阪府警は、防犯ブザーについて「持つ」「鳴らす」「確かめる」という形で、すぐ鳴らせる場所への取り付け、使い方の練習、電池切れや故障の点検を呼びかけています。
困ったときに逃げる場所を決めておく
「危なかったら逃げて」と言われても、子供がその場で安全な場所を判断するのは簡単ではありません。
通学路を確認するときに、交番や「子供110番の家」など、いざというときに駆け込める場所も一緒に確認しておくと具体的です。
とーちゃん普段通る道で「何かあったらここへ逃げよう」と決めとく方が、子供も動きやすいと思うで。
小学生の登下校で注意したい危険は不審者だけではない


「登下校の防犯」というと、不審者への対策を最初に思い浮かべるかもしれません。
しかし実際の通学路では、交通事故につながる危険も一緒に確認する必要があります。
車や交差点など通学路の交通事故
わが家が通学路で実際に危険だと感じるのも、不審者より車です。
学校までの道路の一部は、普段は車が通れますが、平日の登下校時間帯になると車両の通行が規制されます。
それでも、規制を知らないのか、無理に入ろうとする車を見かけることがあります。



集団登校でも、車が無理に入ってきたら怖いよな。



そうなんよ。人数がおるから安心じゃなくて、通学路そのものを見る必要があると思うわ。
文部科学省も、登下校中の交通事故を踏まえ、学校・教育委員会・警察・道路管理者などによる通学路の安全確認を進めています。
文部科学省「通学路における交通安全の確保の徹底について」を確認する
通学路で危険な車両通行や危険箇所が繰り返し気になる場合は、家庭だけで抱えず学校などへ共有することも考えます。
不審者による声かけやつきまとい
不審者対策も必要です。
大阪府警は、小学生への声かけやつきまといなどについて、登下校時間帯や児童が1人のときに多く発生していると案内しています。
そのため、「知らない人についていかない」だけで終わらせず、声をかけられたときにどうするかまで親子で確認しておきます。
友達と一緒でも決めた通学路から外れない
友達と一緒に帰っていると、1人より安心感はあります。
ただし、友達との会話に夢中になったり、途中で寄り道したりすれば、保護者が想定している帰宅経路や時間とズレることがあります。
わが家では、友達と遊びたい場合も登下校中にそのまま友達の家へ行かず、一度帰宅してから出かけるようにしています。
わが家が実際にしている小学生の登下校対策


ここからは、わが家で実際にどうしているのかをまとめます。
大きな事件や事故を経験して対策を始めたわけではありません。今まで大きなトラブルがない状態でも続けている最低限の対策です。
登校は集団登校で1人にならない
わが家の学校は集団登校です。
そのため、毎朝1人で学校まで歩いているわけではありません。
これは親として安心できる部分ですが、集団登校だから通学路の危険がなくなるわけではないとも感じています。
下校は友達と複数人で帰っている
下校時も、普段は友達と複数人で帰ってきているようです。
今のところ「帰ってこなくて探し回った」「不審者に遭遇した」といった経験はありません。
だからこそ、必要以上に怖がらせるのではなく、普段から守れる簡単なルールを決めておくことを意識しています。
学校支給の防犯ブザーを持たせている
わが家の学校ではスマホを持っていけません。
その代わり、学校から提供された防犯ブザーを持たせています。
学校のルールの範囲内で使える防犯手段をまず活用するというのが、わが家の登下校対策です。
寄り道しないなど家庭ルールを決めている
わが家では、登下校について細かいルールを大量に作っているわけではありません。
基本は先ほど紹介した3つです。
- 寄り道しない
- 知らない人についていかない
- 友達の家へ行くなら一度帰宅する
子供が覚えきれないほどルールを増やすより、守ってほしいことを具体的にして繰り返す方が、わが家には合っています。
通学路を走る車には今でも不安を感じる
これまで問題なく通えているからといって、不安がまったくないわけではありません。
特に気になるのは、登下校時間帯に車両通行が規制されている道路へ入ろうとする車です。



今まで事故がないから大丈夫、とは思わんようにしてる。実際に危ないと感じる場所は親も見といた方がええな。
防犯ブザーを持たせるときに確認したいこと


防犯ブザーは比較的手軽に取り入れられる防犯対策ですが、使えない状態で持っていても意味がありません。
大阪府警の案内を参考にすると、少なくとも次の3点は確認しておきたいところです。
子供がすぐ手を伸ばせる位置につける
防犯ブザーは、ランドセルの中へしまい込まず、子供が必要なときにすぐ手を伸ばせる場所へ付けます。
大阪府警も、ランドセルやカバンの目立つ場所、すぐ鳴らせる場所への取り付けを案内しています。
実際に鳴らす練習をしておく
緊急時に初めて触るのではなく、平常時に一度使い方を確認します。
ピンを引くタイプ、ボタンを押すタイプなど製品によって操作方法も違います。
「どんな場面で鳴らしていいか」も一緒に話しておくと、子供が迷いにくくなります。
電池切れや故障を定期的に確認する
ランドセルへ付けっぱなしにしていると、いつの間にか電池が切れていたり、故障していたりする可能性があります。
「付いているから大丈夫」ではなく、実際に音が鳴る状態かをこまめに確認します。
ブザーを鳴らした後の行動も決めておく
防犯ブザーは危険を周囲へ知らせるための手段です。
大阪府警では、連れて行かれそうになった場合には、大声で知らせ、防犯ブザーを鳴らして逃げることなどを子供向けに案内しています。
集団登校でも家庭で防犯対策は必要?


わが家のように集団登校をしていると、「1人じゃないなら大丈夫」と感じる部分はあります。
実際、集団登下校は子供の安全を確保するために行われている対策の一つです。
ただし、集団登校と家庭での防犯対策は、どちらか一方を選ぶものではありません。
集団登校は安全対策の一つ
複数人で行動することで、子供が1人になる時間を減らせます。
一方で、通学路を走る車、交差点、工事、不審者など、周囲の環境による危険までなくなるわけではありません。
途中から1人になる場面も考えておく
集団で学校を出ても、家の場所によって途中で友達と別れる場合があります。
家庭によって通学環境は違うので、実際にどこまで一緒で、どこから子供だけになるのかも確認しておくと安心です。
友達と一緒でも家庭ルールは決めておく
友達と帰ってくる場合でも、寄り道や帰宅時間について家庭のルールは必要です。



友達と一緒やと楽しくなって、そのまま遊びに行きたくなるもんな。



うちは一回帰ってからにしてる。親からしたら「学校から帰った」が一度分かるだけでも違うで。
小学生の登下校にGPSやスマホは必要?


登下校が心配になると、GPSやスマホを持たせた方がいいのか迷う家庭もあると思います。
ただ、すべての小学生にGPSやスマホが必要とは限りません。
学校への持ち込みルールを最初に確認する
端末を選ぶ前に確認したいのが、学校の持ち込みルールです。
わが家の学校ではスマホの持ち込みは禁止されています。
そのため、わが家では登下校中の位置確認を目的にHamicや一般スマホを持たせてはいません。
GPSやスマホは家庭によって必要性が違う
一方で、学校以外では状況が変わります。
放課後に友達と遊びに行く、習い事へ1人で行くなど、親が付き添わない外出が増えれば、位置確認や連絡手段が役立つ家庭もあります。
- 学校へ持ち込めるか
- 子供だけで外出する機会があるか
- 位置確認だけでよいか、通話も必要か
- 保護者が端末を継続して管理できるか
わが家では学校以外の外出時にHamic MIELSを使っていますが、登下校対策とは分けて考えています。


子供が不審者に声をかけられたときに決めておきたいこと


不審者への対応は、実際に何か起きてから教えるのでは遅くなります。
怖がらせる必要はありませんが、「もしこうなったらどうする?」を普段から確認しておくと、子供が行動をイメージしやすくなります。
知らない人についていかない
わが家でも決めている基本ルールです。
「お菓子をあげる」「一緒に探してほしい」など、理由が何であっても知らない人についていかないことを伝えておきます。
大声や防犯ブザーで周囲へ知らせる
危険を感じた場合は、大声や防犯ブザーで周囲へ知らせる方法があります。
そのためにも、防犯ブザーは「持っている」だけではなく、子供が使い方を知っていることが重要です。
その場から離れて安全な場所へ逃げる
交番や子供110番の家など、助けを求められる場所へ逃げることも事前に確認しておきます。
相手と話を続けたり、その場で対応し続けたりすることを子供へ求めません。
帰宅後は保護者へ話す
直接触られたり連れて行かれたりしなくても、「変な人に声をかけられた」「後ろをついてこられた」と感じたら保護者へ話すよう伝えておきます。
地域で不審者情報が出ている場合は、学校や警察からの情報も確認し、必要に応じて通学方法や見守り方を見直します。
小学生の登下校の防犯対策でよくある質問


【まとめ】小学生の登下校は家庭でできる防犯対策を積み重ねよう


小学生の登下校で、すべての危険をなくすことはできません。
だからこそ、特別な防犯グッズ一つに頼るのではなく、家庭でできる対策を一つずつ積み重ねておくことが大切です。
- 通学路の危険な場所を親子で確認する
- 寄り道など家庭のルールを決める
- 防犯ブザーをすぐ使える状態にする
- 困ったときに逃げられる場所を確認する
- 集団登校でも通学路の危険には注意する
- GPSやスマホは学校ルールと家庭事情から判断する
わが家では集団登校で、下校も普段は友達と帰ってきています。これまで登下校中に大きなトラブルが起きたこともありません。
それでも、登下校時間帯の通行規制を無視するように通学路へ入ろうとする車を見ると、「今まで大丈夫だったから、これからも大丈夫」とは言い切れないと感じます。



完璧には守れへんからこそ、子供が自分で動けるように、家庭でできることは決めときたいな。
まずは通学路を一緒に確認して、「危ない場所」「困ったときに逃げる場所」「家で決めているルール」を子供と話すところから始めてみてください。








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